【美容部員】美容・化粧品に夢中で総額300万借金

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お肌ケアをする女性
<回答者>
仮名:K.Nさん
年齢:30代
収入:年収400万
職業:正社員
※画像はイメージです。

申し込んだのは銀行カードローン?消費者金融?

最初にお借りしたのは、三菱東京UFJ銀行です。

そこを選んだ理由は?

みずほ銀行と迷ったのですが、勤め先の給与振込先も、夫の使っている口座も、どちらもみずほ銀行でしたので、どことなく使いにくい思いがしましてUFJ銀行さんを選びました。

融資希望額は?審査後に提示された金額は?

申し込みに際して、こちらが融資していただきたい金額を記入する欄はありませんでした。

審査完了後に、150万円で限度額を設定いたしますといった旨の通知をいただき、その金額でひとまず十分でした。

申し込み方法は?

隣の県まで、電車で移動しまして、自動契約機で申し込みから契約まで、全て済ませました。夫に内緒で借りるためです。夫の自宅にいる日時は不定期のため、自宅にカードなどを郵送されるのは困りますので、それを防ぎたかったのです。

車の方が人の目には触れにくいとも考えましたが、ナンバープレート等によって言い訳のしようがなくなるというご意見を、インターネット上で見かけましたので、電車にしました。

自動契約機のブースの様子は?

近所のATMを下調べしてから行けば良かったと、少々後悔しました。ATMがたくさん並んでいるコーナーの一角にあるとは思っていませんでした…。もう少し人目につきにくい場所へ設置されていると思い込んでいた私も悪いのですが…。

ATMコーナーですから、人がまったくいなくなるタイミングなどほとんどありませんでした。キョロキョロとしていたせいか、フロア係の行員さんに声をかけられてしまいましたし、かなり気まずい思いをいたしました。

知り合いに遭遇する可能性が低い場所まで移動しておいて、本当に良かったと心の底から思いました。

審査は?

その場で15分ほど待ちました。30分かかると伺っていたので、随分早くて驚いたのを覚えています。申し込みをしたのが平日の昼間だったからというのも要因の一つかもしれません。

お金の受取方法は?

自動契約機から出て、ブース外のATMにて現金を引き出しました。

この時間も非常に居辛い思いでした。マシンが別物だというのは頭では理解していても、自動契約機から出た後も、この場から離れられないというのが本当い辛かったですね。

初借金の時、どんなことを思った?

とても悪いことをしてしまった気がしました。借金など、まさかこの私がすることになるとは、夢にも思っていませんでしたから。

金利はいくらでしたか?

12.6%でした。

借金の理由は?

始まりは、本当にただの勉強のつもりだったのです。

私の仕事は、会社自体も大企業ですし、職種的にも人気の職ですから、競争率の高いこの職に就けたことを誇りに思っています。その分努力も勉強もしなければと、入社した時から、何を削ってても、自社製品・他社製品問わずサンプルを入手したり、購入したりしてきました。若い頃はお給料も安かったですし、節制しないと生活も出来ませんでしたから、出来るだけサンプルを取り寄せるツテを作っていました。

何かネジが外れてしまったキッカケがあったとしたら、結婚したことと、30代を迎えたことでしょうか。

キッカケは美容依存症?総額300万円の借金に至った経緯

社内でも出世頭の男性と結婚をし、家族カードですがプラチナカードを持つ事が出来ました。一月の間に使えるお金が10倍以上になりました。

そして、30を過ぎて、若い頃のように食費を削ってでも…という風には思えなくなりました。人間とは、口にしたもので出来ているのだと痛感するようになったのです。

オーガニック野菜や、良質なお肉、お魚をいただくようにし、夫も健康診断の結果が改善されたと喜んでくれていましたし、ひとつまみの調味料にも質を求めるようになりました。

当然、私の美容に関するお金だけでなく、食費も跳ね上がりました。

仕事柄やはり美容に関するアンテナは常に伸ばしていますが、この世界、突き詰めようと思えば際限がありません。当然、かかるお金も。

美容と大きくくくってしまいましたが、化粧品類はもちろん、食事、運動、睡眠、衣服、環境問題まで広げようと思えば、どこまでも手を広げていってしまいます。

口に入れるもの、肌に触れるもの全てこだわらないと気が済まなくなっていました。

水は、歯を磨くにもミネラルウォーターで。

運動や料理は専門のトレーナー・管理士の元で。

寝具も衣服も、肌への刺激が少ない素材のもので統一。

もちろん化粧品は成分の一つ一つにまでこだわったものを購入しますし、屋外で運動をした日にはエステでのケアも行っていましたので、湯水のごとくお金が出ていきました。

初めは、仕事熱心さの表れだと好きにさせてくれていた夫でしたが、さすがに私の異常性を恐れ、クレジットカードを取り上げてくれた時、やっと自分がおかしいと気づきました。その頃には、借りたり返したりを繰り返し、総額で300万円の借金をしていました。

返済は?

その時残っていた借金130万くらいでしたでしょうか。利息がもったいないと夫が一括で返済をしてくれました。しかし、そのお金は、夫が小さい頃から憧れていた車を買うための貯金だったのです。

申し訳なさが募り、毎月5万円ずつですが夫に返済を続けています。離婚されなかっただけ御の字だとすら思っています。

今は、夫の勧めでカウンセリングを受けつつ、「ほどほど」「適度」を取り戻す訓練をしています。