専業主婦の方がお金を借りる際には銀行系カードローンで借りるしかない。
このサイトで何度もこのような文章を書いてきました。
しかし、本当は「配偶者貸付」という制度を利用すれば専業主婦でも消費者金融に申し込むことは可能です。
ただ、可能ではあるというだけであまりオススメは出来ない方法です。
だからこのサイトでは銀行系カードローンしか申し込めないと書いてきました。
とはいえ、実在していることは間違いないので解説しておこうと思います。
目次
配偶者貸付とは?
そもそも配偶者貸付とは何なのかというところからお話を始めましょう。
読んで字の如く配偶者の名義を使って貸付を行うことです。
(※なお、この場合の配偶者とは入籍を済ませているかどうかは条件に入っていません。
住民票等の記載で事実婚状態にあることを証明できれば申し込み可能です。)
専業主婦は自身に収入がないため貸金業法によって貸付が出来ない。
銀行は貸金業法の対象ではないので専業主婦でも貸付が可能。
この2点については下記で解説しているのでここでは省略します。
→専業主婦でもレディースローンは利用できるの?
しかし専業主婦でも消費者金融に申し込めるように例外措置が用意されているのです。
●専業主婦のための例外措置
注意すべき点はあくまで専業主婦のための措置であるということです。
パートでもなんでも自身に収入があるのであればご自身の名義で申し込まないといけません。
また、専業主婦の方の名義でアパートやマンションなどを持っており、その不動産収入がある場合も自分名義での申し込みになります。
「外に働きに出ているかどうか」ではなく「自分の名前での収入があるかどうか」が区分ポイントです。
●必要な書類
- 配偶者貸付け申込書
- 配偶者の収入証明書
- 婚姻関係証明書
上記3点を全て用意する必要があります。
特に配偶者貸付け申込書には配偶者自身に一筆書いてもらわないといけません。
●夫に内緒で借りるのは不可能。
配偶者の収入証明書
婚姻関係証明書
この2点は自分一人で用意することが可能ですが、配偶者貸付け申込書の同意欄だけは自分で書いてはいけません。
正直筆跡を変えてしまえば他人には調べることが出来ないのでバレないとは思います。
しかし、いくら夫婦とはいえ他人の名前で勝手に同意書へサインすれば犯罪行為になってしまいます。
配偶者貸付の場合は高確率で配偶者の職場へ確認の電話もいきます。
勝手に申し込んだことがバレたら裁判沙汰に発展しかねません。
絶対にやめましょう。
配偶者貸付を行っている消費者金融
配偶者貸付を受け付けている消費者金融は、基本的に中小キャッシング会社が大半です。
アコムやアイフルといった大手消費者金融ではどこも受け付けていません。
ここでは比較的知名度が高いキャッシング会社をご紹介しておきます。
- セディナカードキャッシング
- ベルーナノーティス
どちらも女性なら多少馴染みがある会社だと思います。
●大手キャッシング会社がやらない理由
率直に言うとただ単に手間がかかるという理由だけでしょう。
専業主婦の方の場合は旦那に内緒で借りたいという人の方が圧倒的に多いです。
配偶者貸付は配偶者の同意がないと利用できないという時点で、かなり利用者が限定されてしまう制度です。
その割にキャッシング会社側から見ると調べることが多くて面倒くさい制度です。
制度の受け入れ体制を維持するのにもコストがかかります。
手間とコストの割に新規顧客獲得に繋がらる見込みが薄い。
大手であればこんな制度を受け付ける理由が特にないのが現状です。
妻/夫の保証人になるの?
配偶者貸付に同意しても保証人になるわけではありません。
同意するのは、「審査にあたって私の信用情報を見ていただいて構いませんよ」という点だけ。
ここに、配偶者貸付と、旦那さん自身が自分名義で申し込む時との大きな違いがあります。
ポイントは1つ。
「支払い義務が妻か夫かどっちにつくか」という点。
配偶者貸付の場合はあくまで申し込みをする奥さんの方に支払い義務が生まれます。
極端な話、離婚してしまえば旦那さんには何の責任もなくなります。
(信用情報の履歴上には記録が残ってしまいます)。
一方で、旦那さん自身の名義で申し込むと支払い義務は旦那さんに付きます。当然ですが。
逆に奥さんには何の支払い義務も発生しませんので自由の身です。
この場合奥さんの信用情報にも何の履歴も残りません。
●審査には通るの?
融資希望額と旦那さんの収入額が見合っていて、奥さんにも旦那さんにも自己記録がなければ審査には通る可能性が高いでしょう。
ただし本人が本人名義で申し込むよりも審査にはやや通りにくいという説もあります。
それは専業主婦だから云々というよりも、単純に、審査に二人分の情報が必要になるからです。
二人の内のどちらかが過去にキャッシングやクレジットカード等で延滞記録があると審査に通りにくくなります。
自分一人で審査に申し込むより打率が下がってしまうだけの話ですね。
二人分の情報を調査して婚姻関係などを確認する都合上、通常の審査よりも時間がかかってしまうデメリットもあります。
このことからも結局旦那さん名義で申し込んでもらう方が楽だという結論に行き着く人が多いようです。
まとめ
それでは最後に配偶者貸付のポイントをおさらいしましょう。
- 専業主婦でも消費者金融に借りられるための例外措置
- あまり受け付けている消費者金融はない
- 配偶者に内緒で借りるのは不可能
- 配偶者は保証人になるわけではなく支払い義務は本人
- 審査通過率は通常よりも下がる
●銀行カードローンなら専業主婦でも自分名義で申し込める
散々お伝えしてきたことなのでいまさらですが、念のためもう一度お伝えしますが銀行系カードローンなら専業主婦でも自分名義で申し込めます。
特に楽天銀行スーパーローンは専業主婦でも利用可能なことを強く打ち出しています。
配偶者貸付って面倒くさいなと思われた方は銀行カードローンの利用も検討してみてください。
<補足>配偶者貸付制度は専業主夫の方でも利用可能です。当サイトはレディースローン紹介サイトで女性ユーザーを対象としているため、文中では専業主婦のみの表記となっております。