【正社員】家族の借金50万円を肩代わりした女性

 公開日

家族喧嘩
<回答者>
仮名:A.Hさん
年齢:30代
収入:年収350万
職業:正社員
※画像はイメージです。

申し込んだのは銀行カードローン?消費者金融?

みずほ銀行カードローンです。

そこを選んだ理由は?

複数あるので箇条書きします。

  • みずほ銀行の口座を昔から使っていたこと
  • 有名な銀行で信用出来た
  • 預金を引き出した時、カードローン利用の案内画面が出た
  • 上記の画面内で50万円の利用が可能と表示されていた

融資希望額は?審査後に提示された金額は?

申し込みの時は、希望額50万円と記入しました。審査の結果で出た金額も50万円でした。

申し込み方法は?

みずほダイレクトというオンラインバンクサービスを契約していたので、そこから申し込みをしました。申し込み画面に進む前だったと思うんですが、オンラインバンクにログインした時点で、「50万円の融資が可能と思われます」といった案内が既に出ていました。

審査は?

Eメールで審査結果が来ました。その後は、メールに書いてある手順通りに進んだだけです。全ての手続きはオンライン上で済ませられました。

金利はいくらでしたか?

14.0%です。コンフォートプランというものがあることはネットで見ていたのですが、そっちではなく、少し残念でした。

お金の受取方法は?

キャッシュカードがそのままローンカードになるということだったので、みずほ銀行のATMで引き出しました。

初借金の時、どんなことを思った?

「こんな分厚い封筒、持ったことないな…」と思いました。虚しさというか悔しさというか、腹立たしさがありました。

借金の理由は?

歳の離れた弟がいるのですが、大学を卒業しても定職に就かず、ある日突然「金を貸して欲しい」と言ってきたのです。

いつか来るかもしれないと思っていたのですが、実際に来ると、腸煮えくり返りそうなほどの怒りがこみ上げてくるものですね。

理由は、ギャンブルにハマって、消費者金融での借金がかさんだというもの。しかも、なんと総額200万円。消費者金融などには詳しくない私でも、怪しげな金融業者からも借りていることが想像つきました。

自分で言うのもなんですが、私は真面目一辺倒な人生を歩んできました。それなのに、何故遊んで生きてきた弟の肩代わりをしなきゃならないんだと、最初は突っぱねてやりました。これを機に、定職に就け、と。

しかし、末っ子長男である弟を、両親は溺愛しているため、「お姉ちゃん、お願いだから助けてあげて」と縋り付いてきたんです。

ギャンブル狂の弟のせいで、家族内紛争が発生

実家はちょうど家のリフォームをしたばかりで、200万円はすぐに用意できないようでした。「お姉ちゃんは真面目だから、きっと200万円くらいなら用意出来るでしょう?」と、弟ではなく母から言われるとは、耳を本気で疑いました。

私は貯金額がある程度まで貯まると、定期預金に回しています。だから、今すぐに用意出来るのは150万円が精一杯でした。解約はもちろん出来ましたけど、弟のためにそこまでしてやる気にはなれません。

「あとの50万は自分で返させようよ」と母に提案しましたが、「あの子は、今、ちょっとゆっくりさせてあげないと駄目なのよ」と意味不明なことを言われました。

(もちろんこの会話の前後にも、色々と理解出来ない発言が飛び交っています)

幼少期からの弟への依怙贔屓の全てが思い起こされ、我慢の限界を迎えてしまったのでしょうね。生まれて初めて親を殴りましたし、殴られました。

絶縁の代わりに、借金を肩代わりで50万円借り入れ

私は覚悟を決めて「200万円全額私が肩代わりするなら、私はこの一家と絶縁する。でももし弟が自分で50万は返済するのであれば、絶縁まではしない」と宣告したのです。

いくらなんでも娘から絶縁宣告されれば、目を覚ましてくれるだろう。もしくは、弟が危機感を持ってくれて、自分で返すと言ってくれるだろうと期待していました。

結果は、「そんなことを言う娘なら、こちらから縁を切る!200万円はお前が支払え!」というものでした。

銀行カードローンで借金した50万円と、貯金の150万円と、絶縁状を入れた封筒を、実家の玄関に放り込んでやりました。

その後は、分籍手続き、住民票の閲覧制限手続き、引っ越し、転職、携帯電話の番号変更手続きと、とにかく慌ただしい毎日でした。これで事実上の絶縁状態は作れたはずです。

何故定期預金の解約ではなく、銀行カードローンから借金する方を選んだのか。それは多分、ちょっとだけ弟の気持ちを理解してみようという思いがあったのかもしれません。

借金する人の心理ってどういうものなのだろう、と。精神の殺伐度で言えば、あの時の私もかなりのものだったので、この状態で借金をしてみたら弟の気持ちが少しは分かるかもしれないと思ったのです。

結局、塵ほども理解出来ませんでした。

返済は?

月々2万円返済している状態です。これの返済が終わった時、あの狂った一家との縁が切れる時だと思うと、あまり憂鬱にならず返済出来ています。「過去との決別」とか、何か目標に向かって頑張っているつもりで、返済していくとあまり辛くないですよ。